副詞
副詞
ツワナ語では形容詞がありstrong形容詞とweak形容詞があります。形容詞は名詞を修飾が意味を広げます。それによって「あなたはきれいだ:o montle」「これは美味しい:e monatle」という表現ができます。それでは、「ゆっくり話す」とか「早く走った」のように動詞を修飾したい場合、いわゆる副詞はどう表現するのでしょう。
ツワナ語には3通りの表現方法があります
ka 形容詞・名詞
副詞は形容詞や名詞から派生しています。次の構文は最もポピュラーな副詞的な表現法で、主に「Strong形容詞」とともに使います。
主語 + 呼応・コンコード + 動詞 + ka + 形容詞か名詞
- Bua ka bonya = ゆっくり話して
- Ke tabogile ka bonako = 私は早く走った
weak形容詞・名詞
weak形容詞を副詞的に使う事もできます。
主語 + 呼応・コンコード + 動詞 + prefix-形容詞の語幹
- Ke dirile sentle=私はうまくやった
- Ke dirile maswe = 私は下手をした
- Ke apare bontle =私はきれいに着飾った
- Ke apeile monate = 私は美味しく作った
後ろに名詞が来て名詞を修飾していれば形容詞、前に動詞があって後ろに名詞がなければ動詞を修飾している副詞ということです。
動詞にビルトイン
最後は、そもそも動詞に副詞的に形容された表現が含まれている場合です。
主語 + 呼応・コンコード + 動詞
- Ke siame = 私は良くなった。
siameに「be well」という「動詞+副詞」の表現が含まれています。 - O remaka dikgong = 彼は木をたくさん切った。
これは「kong」(木・木材)という単数形に複数形を表す「di」をつけることで「たくさん」という意味合いが含まれているのです。
雑感
ボツワナ人はしきりに「ツワナ語はシンプルで簡単だろう!」と満面の笑みで行ってきました。名詞クラスというヤマ場の事が頭にあった私は「簡単じゃないだろう!」と思っていましたが、こうして名詞や形容詞が、副詞的に使えてみたり、複数形にするだけで「たくさん」的な用法になったりするで、なるほどシンプル。と思います。
一方で、シンプル=あいまい なきもして、このボツワナ人のおおらかな性格はこれら言語にも現れている、あるいは、言語によっておおらかな感じにならざるを得ないのでないかと思うのものでした。
副詞.txt · 最終更新: 2018/07/22 07:22 by admin