ユーザ用ツール

サイト用ツール


発音

発音:母音・子音

私のノートではeが2つoが2つと記していましたがSetswana Grammar Manualによるとoは3つ有るようです。また、二重母音も6つほどあるようです。

ツワナ語の発音は日本語の発音に近いので、日本語話者は一部の発音を除いてとても簡単に発音できるようになるようです。私もボツワナ人に「なんて流暢に・・」とよく驚かれたので間違いないと思います。

このページでは出来るだけ日本語での例を出して解説していきます。実際の発音はSetswana Lesson 1www.setswana.infoの発音のページに記載されているサンプルから聞いて見てください。

母音:Vowels

a 「あ」「あ行」 

  • 英語では「Father」の「a」だそうですが日本語だとそのまま「あ行」の発音で良いです。
  • 練習用単語:bala(ばら), sala(さら), mala(まら)

i 「い」「い行」

  • 英語では「deep」の「ee」を短くした発音だそうです。
  • 練習単語:bina(びーな),dira(でぃら),bitsa(びーつぁ))

u 「う」「う行」

  • 「海」の「う」のようにちょっと口をすぼめる感じの「う」です。
  •  英語では「rule」の「u」だそうです。
  •  練習単語:utswa(うーつぅわ), pula(ぷーら),kubu(くーぶ)

e 「え」「え行」

  • 日本語だと低めの音、口を大きく広げない感じだと思います。「構え」「教える」の「え」に近いかな?私ノートでは「で「え」「い」の間で「い」寄り」との記載があるが、これは話者によってちょっと聞こえ方が違うかも。気にしなくていいです。
  • 英語では「lay」「came」の「a」とのこと。
  • 練習単語:lela(れら), lema(れま), sele(せれ)

ê ちょっと高音の「え」

  • 「えんぴつ」の「え」、「えー!」の「え」。少し口を横に開く感じでちょっと長音。
  • 英語では「there」の最初の「e」にあたるそう。
  • 練習単語:ema(えま), eta(えーた),fela(ふぇーら)

o 「お」「お行」

  • 日本語の「お」、おっさん、お寿司
  • 英語では「boat」の「o」。
  • 練習単語:bola(ぼら)、koma(こま)、moruti(もるてぃ)、boroko(ぼろこ)、oamng(おまん)

o 「お」と「う」の間

  • 「お」の口で「う」という雰囲気。英語にもこの音はなさそうです。
  • 練習単語:pel(ぺーろ)、podi(ぽーでぃ)

ô 「おう」

  • 「おー」という伸ばし音が近いと思います。そしてちょっと声高めに聞こえるかな。
  • 英語ではboughtの「ou」
  • 練習単語:bona,fola

ee, aa, oo 「えー」「あー」「おー」

  • Double Vowelsと書かれていますが、単に伸ばし音に聞こえます。ツワナ語では、普通の単語でも文末は伸ばしたりするのでよく分かりませんが、以下のような単語がこれに当たるそうです。
  • reetsa(れーつぁ)、maahtla(まーた)、Loopeng(ろーぺん)

au「あう」

  • 英語では「ouch」の「ou」、「あうち!」の「あう」ですな。
  • 練習単語:tau(たう)

oi「おい」

  • 英語では「boy」の「oy」だそうですが、日本語の「おい」の方が近いと思います。
  • 練習単語:boitumelo(ぼいとぅめーろ)、boboi(ぼぼい)

oa「おあ」

  • Tsiloane(つぃろあね)

子音:Consonants

英語の子音と同じ発音のものは「b,ch,d,f,h,j,k,l,m,n,p,s,t,w,y」ツワナ語の子音として存在しないのは「q, v, z」です。

b 「ば行」

  • bala (バラ) :読む
  • bina (ビーナ) :踊る
  • bua (ブア) :話す
  • betsa (ベーツァ) :叩く
  • boroko (ボロコ) :おやすみ,寝る場所,宿

c, ch(ちゃ行)

 このcで始まる言葉は外来語しかありません。元々外来語であったものがツワナ語に取り込まれたような単語は「ts」に置き換わっているそうです。

  • chenchi (チェンチ) Changeから来ている「おつり」という意味

d(だ、でぃ、どぅ、で、ど)

  • dira (ディラ)
  • dumela (ドゥメラ)

f,h (ふぁ、ふぃ、ふ、ふぇ、ふぉ)

ツワナ語的にfとhは同じです。

  • fa (ファ) :そこ
  • fetsa(フェーツァ) :終わる
  • fofa (フォーファ):飛ぶ

g(は行)

喉を震わせて発音します。この発音がワタシ的にはなかなか難しく、痰を切るときのような感じで若干喉を震わせる発音です。

  • Gaborone ハボロネ (地名)
  • gape (ハーペ) もう一度(again)
  • gorogile (ホロヒレ) 到着する

j (じゃ、じゅ、じょ)

  • ja (ジャ) :食べる

k (か行)

  • Kang カン(地名)
  • Kwala (クヮラ):書く
  • kopa (コパ):要求する

l (ら行)

  • lela (レラ):泣く
  • lona (ロナ):あなた達

m (ま行、「ン」)

 この子音は「ま行」ですが先頭に来ると「ン」になります。この「ン」は口を閉じて出す両唇音「ン」です。日本語には「ン」の発音の種類が沢山あるのですが、これは「乾杯(かんぱい)」「昆布(こんぶ)」を発音する時に使う「ン」です。「昆布」と発生してみると「ン」の時口を閉じてますよね。

  • mpho (ンポ):ギフト、贈り物)
  • motho (モト):人

n(な行、「ン」)

 な行、の他に「ン」とも発音します。この時の「ン」は軟口蓋音の「ン」ではなかろうか。「満開(まんかい)」「進学(しんがく)」の「ン」です。

  • naledi (ナレディ):星
  • nama (ナマ):肉
  • nwa (ンワ):飲む
  • nna (ンナ):住む
  • nale (ナレ):持つ、一緒にいる

p (ぱ行)

  • palama (パラマ):乗る
  • pula(プラ):雨

r(巻き舌ら行)

 この発音は日本語にはない「巻き舌のR」です。巻き舌Rができなくて普通の「ら行」になると、お子様っぽい言葉遣いの印象を受けるそうですよ。

  • rata (ラタ):好き
  • reetsa (レーツァ):聞く
  • ruta (ルタ):教える
  • rota (ロタ):小便をする

s(さ行)

  • swa (スゥワ):死ぬ
  • seba (セバ):囁く
  • suna(スナ):キスをする

t(た行)

  • tona(トーナ):高い
  • tota(トータ):沢山

ちょっと独特な子音

ph(ぱ行),kh(か行),th(た行)

「h」が子音の後に続くと、それは「空気」を表します。

ph(ぱ行)

pと同じ発音にちょっと息を多く吐き出す感じの音です。日本語で書くと「パァ」の「ァ」がもっと小さい感じですかね。Setswana Grammar Manual によると、「熱望的なP」と表現されていますね。「peach」の「ぴー」に似ているとか。発音自体はそう難しくないですが聞き取りは結構難易度高いと思います。私も自信ない。

  • phala (パラ) ←対比→ pala(パラ)
  • phakela (パケラ):朝

    #### kh(か行)

  • khea(ケア)
  • khakhea(カケア):地名

th(た行)

  • thusa(トゥーサ):助ける
  • thuto(トゥート):教育
  • batho(バト):人々

tl,tlh(た行)

 tの次にlが来ると「た行」にクリック音のような音が入ります。言葉で説明できないのでPeace CorpのSetswana Lesson 1の3:12あたりを参照してください。「た」の発音中、舌の隙間から息を逃がすようなイメージです。tlhはその息をより多く吐き出す感じですね。

  • tla (タ):来る
  • tlhapa (タパ):お風呂に入る

ts(つぁ、つぃ、つ、つぇ、つぉ)

tsは「pots」の「ts」の音。

  • potso (ポツォ):質問
  • tsamaya (ツァマヤ):行く

x

「x」はクリック音を表します。これは習得難しいですが、ボツワナでも一部の地域で見られる音なので出てくる頻度はあまりありません。できなくても大丈夫。どういう発音かはYoutubeのSan Kids in New Xadeの0:14秒あたりなど子どもたちが話している中に頻繁に見られます。元々はサン族の話すコイサン語族から来ているような気がします。参考:Khoisan Click language

  • Xade(カデ):地名

ng

日本語の「な行」のようなんですが、喉を閉めて鼻に息を抜けさせながら「な」です。んー、「んな」のような若干「ン」が入るような感じ?

  • ngaka(ンナーカ):医者

以上、発音のコーナーでした。


発音.txt · 最終更新: 2022/07/20 20:02 by admin

Donate Powered by PHP Valid HTML5 Valid CSS Driven by DokuWiki